四人目のお母さん by 相原2010/02/02 11:20

                                H 22.2.2


     四人目のお母さん


                              相 原 孝 志


 世の男性には、お母さんは何人いるのでしょうか。私には四人のお母さんがいるのです。世は人様々ですから、もっと多くのお母さんをお持ちの方もおられることでしょう。一人目のお母さんは無論実母のことお袋のことです。二人目のお母さんとは妻のことですが、ここでの詳しい話は避けておくのが賢明でしょう。三人目は義母のことです。それぞれのお母さんたちには本当にお世話になりましたし、またお世話にもなっています。

 さて最後の四人目のお母さんについてなのですが、それは街の繁華街にいる割烹着のお母さんなのです。他の皆さん方では華麗なコスチュームに身を包むマダムかもしれませんがね。

繁華街の女性たちの嬌声が聞こえてくるように感ぜられますね。そして世のオノコたちは明日の仕事のための英気を養うために繰出している様子が目に浮かぶようです。ところで当方は、悠々自適の自由人となり更に後期高齢者にも近付き、街の麗しきメノコ達に会いに出掛ける気力も何処へやら、何か分からぬ雑念の赴くままに右往左往の毎日で、パワー不足は否みようがありません。ということで割烹着のお母さんとも疎遠になって残念なことです。

が、偶には昔を思い出してくれるお母さんから連絡を貰うこともあって、「時には枯木にも希望の水遣りがあってはいかが」とお誘いを受けることがあるのです。ならばと近付きつつある仙人生活をかなぐり捨てるように、いそいそと出掛けるこの不甲斐の無さ何とかなりませんかね。まあいいか。古希人の独り言と聞き流してください。



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