3.11 東日本大震災に思う そのⅠ by 相原2011/03/27 12:36

 先の大地震で津波にのみこまれ九死に一生を得て生還した相原兄から手記が届きましたので掲載しました. 相原兄の無事を燦々会一同心から喜んでいます.

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                                                                                 平成23.3.26

 

                3.11 東日本大震災に思う  その1         

                                                
                                      相原 孝志 

                           

325日夕 久しぶりにPCを立ち上げました。多くの方々から激励のメールを頂きました。大変嬉しくまた生きる力を頂いた気持ちです。大変ありがとうございました。

震災以来2週間が経ちましたが、その間多くの経験をし考えることも多々あるのですが、その一部を皆様に聞いていただくことで、当面のご挨拶にさせて頂きたいと思っています。

私は今、生きています。皆様にお礼を申し上げらけることを心より喜んでいます。

 

福島第一原発の空撮映像を見て

福島第一原発 原子炉建屋鉄骨の飴細工よろしく曲りくねった惨状を見て、これはただ事でなくなっているとの思いを強くしたのです。

ところがこの映像を見て、TV出演の専門家は極めてクールに説明されているのです。何故「これはひどい」の一言が出ないのでしょうか。原子炉格納容器や原子炉圧力容器の状況は知る由もありませんが、この建屋の惨状からして素人目にも「とんでもない厳しい大事故」となっていると思うのです。最新技術を誇る原子力発電所のこの無様な姿は、海水をぶっかけて冷却するしか方法のない現状は、何とかこれ以上の事故拡大やメルトダウンとならぬことを祈るばかりです。これまで経験し対策してきた火力発電所での津波対策を、原子力プラント設計技術者はどれだけ取り入れてきたのでしょうか。それにしても現場の人々の努力に感謝し危険の少ならんことを祈っています。

 

太平洋沿岸の地盤沈下について

この度の地震によって、太平洋沿岸部が90㎝から1m程度沈下したといいます。そのため大潮の今、浸水や冠水に注意すべしといわれています。

ところで、この地盤沈下は理屈に合わない現象だとある先生から指摘を受けたのです。その先生の言われるのに、相原君の実家はこの度の震災を真面に受けただろうが、今後起きるかもしれぬ大きな余震にも注意しなさいというものだったのです。

普通、海溝型地震では陸側プレートは、ストレス解放によって沈下ではなく隆起するのが普通ではないかということです。ということは単純に考えれば、今回の地震は途中で休止しているのではないかということもいえるかもしれません。そのためM7程度の大きな余震が予報されているのかもしれません。ただ東北地方が乗っかっている北米プレートの内部で地殻変動が起こり、その結果として太平洋沿岸が沈下したということもあるかもしれません。なお関連して余震が多いことの解明も必要となるでしょう。北米プレートにかなりの地殻変動が起きているらしいのは、最近発生している長野や静岡の地震も地殻変動に誘発されたものといわれています。いずれにしてもそろそろ地震学者による今次大地震についての説明があってもよいのではないかと思っています。

とにかく私の実家に押し寄せてきたあの大津波、浜辺の青松を引き抜き乗り越えてきた恐ろしく高く白い波頭を持ったあの津波には二度と来てほしくないのです。



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