燦燦会ウォーキング会(国分寺周辺,2010・04・26)報告 by 保坂,油谷 ― 2010/04/28 18:44
燦燦会ウォーキング会(国分寺周辺)
去る4月26日、久しぶりの晴天の下、春の燦々会ウォーキング会が国分寺周辺にて行われました。
参加者は、遠藤、松沢、油谷、渡辺、山上、永見、大部の各氏と、保坂の総勢8名でした。コースは、武蔵国分寺公園→薬師堂→国分寺→万葉植物園→史跡国分僧寺跡→真姿の池・湧水→お鷹の道と、萌黄色の若葉に春の花々、所々で鯉のぼりがひらめく春うららの一時を、約3km散策しました。
国分寺崖線(通称「はけ」)は、およそ5万年前、古多摩川の侵食作用で作られた崖で、武蔵村山付近から、昨年9月のウォーキング会で歩いた等々力渓谷がある世田谷区まで約25kmのグリーンベルトを形成しています。湧水を集めて流れる「野川」に抱かれるように点在する史跡の数々、万葉時代から続く里、採れたて野菜の庭先販売、湧水を汲むなどの快適な散策地です。
①「武蔵国分寺公園」は、旧国鉄中央鉄道学園の跡地に造られた、円形芝生広場が広がる緑豊かな公園で、開放感抜群。、ウォーキングやジョギングをする人々で賑わっていました。
武蔵国分寺公園を出発
②「薬師堂」は、新田義貞の寄進で1334年に建立、その後1751年に現在の位置に建て替えられました。本尊薬師如来像は平安末~鎌倉時代初期の製作とされています。
薬師堂
③もともとの「国分寺」は、741年聖武天皇が国家鎮護を祈願して創建されましたが、新田氏と北条氏の分倍河原の戦いで焼失。室町・江戸時代に少しずつ復興され、1733年に本堂を建立。現在の本堂は1987年に改築されたもの。境内には樹齢300年余のコウヤマキが、国分寺市の天然記念物に指定されています。
国分寺前及び国分寺
④「万葉植物園」は、万葉集に詠まれた植物168種が集められた風情のある庭園。植物ごとに例歌を記した説明板があり、柿本人麻呂や大伴家持などの歌を詠みつつ、悠久の気分に浸りました。
万葉植物園
⑤「史跡国分僧寺跡」は、長方形型に並んだ3x4=12個の礎石があるだけですが、これらは当時の金堂の正門の門柱の礎石で、全国の他の国分寺跡と較べても規模が大きく、歴史的重要性が広く認められており、大正11年に国指定史跡に指定され、平成21年に「史跡国分僧寺跡整備計画7ヵ年」が定められました。
⑥「真姿の池・湧水」は、全国名水100選に選ばれた名水スポット。848年に絶世の美女と謳われた玉造小町の病が、この池の水で清めると全快したという伝説があります。地元のおじさんが、湧水の効能を滔滔と喋っているうちに滑って、水の中に片足をザブッと落ちたのは滑稽でした。
真姿の池・湧水
⑦「お鷹の道」は、その昔、尾張徳川家の鷹場であったことにちなむ名称で、「はけ」から湧き出す清涼な水の流れに沿って遊歩道が整備。6月末には蛍が出現する澄んだ清流に、白く清楚な水芭蕉が咲き乱れていました。
蛍の生息する清流と水芭蕉
約1時間半のウォーキングのあと、国分寺駅ビルの海鮮料理「海宴丸」で会食歓談。「鮪のカマ焼き」など肴に、それぞれのペースで呑み始めました。往年より酒量は減ったとは言え、頭の回転・舌の回転は学生時代より滑らかとなり、談論風発、『乞食にハゲ無しの珍妙な結論(?)に至ってお開き。「はけ」に始まり、「ハゲ」に終った楽しい一日でした。
海宴丸にて
以上
文:保坂,写真:油谷
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