どうなる 日本の政局 by 相原2010/10/19 18:41

相原兄からの政治シリーズ記事が届きました. アップしましたのでご覧下さい.


仙台 相原です。
涼しくなりましたが、如何お過ごしでしょうか。

燦々会メンバー各位もそれぞれ人生を堪能されていることでしょう。
やや定例化している産経新聞 政治部長の話 昨夜ありましたので、お送りしてみます。
余り世の騒々しさは程ほどにしておきたい古稀人なのですが、政治だけは木戸銭いらずの芝居でもあり、その方面の話には出掛けたくなるようなのです。


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   平成221018


どうなる 日本の政局 (乾 産経新聞 政治部長)   

          

■小沢一郎

小沢一郎氏に対する検察審査会の結論「起訴決議」の影響は大きい。密室で決定されるためさすがの小沢氏も手が出せなかった。また強制起訴手続停止の提訴は却下され、12月には起訴ということとなるだろう。小沢氏は追詰められている。

検事役の弁護士の調査はそこから始まり長丁場となるだろう。初公判は平成23年夏以降で、来年中の判決は無理だ。これを担当する弁護士は大仕事の割には金にならないが、名が売れることになる。


■管政権

・検察審査会の結論で、小沢氏は2年程度動きが取れないこととなる。ということは管政権は、円高など余程の政変でも起きない限り安定政権となるはずなのだが、菅首相がふらついてる状況だ。管政権の敵は自民でも他の野党でもなく、小沢氏なのだ。

・菅政権に3月危機はない。公明党は与党になりたい。公明党としては3月の予算案に賛成し、新年度には与党入りを希望しているが、矢野洵也元委員長の勲章問題があって、池田トップがどのように考えているか不明なのだ。

・国民新党は、郵政改革法が通らずいずれ離脱することとなろう。


■仙谷官房長官

・小沢氏についての検察審査会結論を10/4以前に知っていたのは、仙谷氏だけで法務大臣にも知らされていなかったのではないか。産経新聞も知らなかった。仙谷官房長官は検察審査会のクロの結果を予め知った上で内閣人事を決めていった可能性がある。

・今や菅首相を通りこして仙谷時代だ。週刊誌記事も仙谷だらけだ。

・仙谷氏は公明党嫌いだが、谷垣氏とは同期でもあり何か仕掛けることがあるかも。

・今の自民党には政権復帰の可能性はない。また谷垣氏は人は好いが総理になる気がない。

いま北海道で町村信孝氏が衆院選を戦っており勝利するだろうが、彼が勝っても誰も喜ばない、若い人でなければ駄目なのだ。


■尖閣問題と対中国

・尖閣問題 中国では今、深刻な権力闘争の最中で可なり深刻な状況となっている。

「自民党だったら漁船船長を逮捕しないか、逮捕しても直ぐに釈放しただろう」と谷垣氏がいったが、あれは本当のことで彼の人の好さが出てしまった。

管政権による逮捕は正しかったのだがその後の展開を予想できず、フジタ社員の逮捕やレアアース問題でビビッてしまったのだ。丹羽大使の任命も良くなかった。

衝突ビデオ公開は事件直後であればよかったが、今公表したのではデモが拡大し中国は危機状態となるだろう。


・対日デモ デモは官製ではあるが、当局の予想以上に拡大してしまっているらしい。

国内のTVでは放送抑制している気配もある。何故なら余りの拡大は、日本からの投資が減少し景気に悪影響が出ると考えている。デモは今は内陸部だが、北京や上海、杭州に広がるようだと大問題となる。

元々中国人は日本人が嫌いなのだ。今後在留邦人に危害が及ぶことがなければ良いがと思う、その時には戦争ということも出るかもしれない。

・日貨排斥運動 第一次世界大戦時の1915年 日本は対華21カ条を要求したが、中国で日貨排斥運動が起こった。今回の日本製品ボイコットが同じようなことにならなければ良いがと思っている。


・中国のノーベル平和賞 中国人は日本人と同じでノーベル賞大好国民なのだが、平和賞への反発は結果してノルウェーの目論見に乗せられてしまったということだろう。

・中国旅行 当面中国旅行は用心した方が良い。特にデモが起きている地方都市は危険だ。地方には職のない若者が多く、何かのきっかけで暴徒化する可能性がある。日本は弱いと見られており標的にされやすい。北京と上海のインテリたちは大丈夫だ。彼らはワイロ社会で成功しお金持ちだからだ。


■日米関係

・普天間基地 米国は心配していない、基地が使えれば良いと思っている。

・日中関係に問題が出れば得をするのは、米国とロシアということになる。日貨排斥運動では、日本からの中国向け鮭は米国とロシアからの輸出に代替されてしまっている。米国とロシアが得をするということ。

・普天間の海兵隊の自衛隊移管は、経済的にまた雇用問題としても日本にとってベターな選択だが、言い出す政治家がいない。


■その他 国内問題

・鳩山は良い時に辞めた。金持ちだから20人ほどの取り巻きがいて、道楽で政治を楽しんでいる。


・厚労省 村木局長問題 検察問題ばかりが取上げられているが、厚労省に不正があったことを忘れてはならない。厚労省ではキャリアーより下層者の方が実務上の権限を持っている。キャリアーが強いのは、財務省とか経済産業省くらいなのだ。そのような省の内部機構を検察が知らなかったために起きた悲劇なのである。



臨終の心得 by 相原2010/08/23 09:11

次のようなコメントがついて相原兄から重いテーマの文章が届きました。

ご精読のほどを。


この酷暑、何時まで続くのでしょうか。
燦々会の皆様方、それぞれお元気かと思いますが、小生もこの度後期高齢者の仲間入りをいたしました。ということで、最近考えました「我が人生のホームストレッチ 臨終の心得」を投稿いたします。微妙なテーマであるだけに、無視していただいても無論結構です。


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平成22.8.23


臨 終 の 心 得


                        相 原  


 死とは何か、死ぬとどうなるのだろうか。物心ついた頃、「死」は恐ろしく怖いものだと強い不安を覚え思い悩んだことを思い出す。丁度その頃、父親の本棚に「臨終の心得」という本があるのに気付いたのだった。大変気になったのだが、結局その本は一度も開くことなく触りもしなかった。背表紙の黒い題名だけを横目に見て前を通り過ぎていたことを思い出す。死への関心は強かったものの、その本を開くことで益々不安が強まることを畏れたのだろう。ところがそのひどく怖いことを、何時の間にやらすっかり忘れてしまう時が来るのである。それは異性といういとおしい生き物の存在を意識することと引換えにであった。あれだけ怖ろしく心を震わせた死への関心もこの生き物の魅力には敵わず、日々の関心は明るい目標に転換していったことは驚きであった。


 そしてそれからかなりの年月を、我が人生の目的を達成するために学び働き続けたのだが、この長い時を経た後再び「死」についての関心がよみがえる時がやってきた。それは悠々自適の時を迎え、それまでの人生を振返る余裕が生まれる頃、改めて「死とは何か」「生とは何か」「宗教とは何か」と想いを巡らし、遠くに目線を合わせ静かな時の成り行きに身をゆだねることのできる頃のことである。死について考えるということは、「人生の終末としての死」、「生を考える背景としての死」そして「晩年近く直面することとなる自己の死」と三つの死があるように思う。高齢者となった今の関心事は、晩年における自分の死への認識の推移がどのようなものとなっていくのかである。迫ってきているかもしれぬ自分の死を迂闊にも見逃してしまっているのかもしれないが、今の私は死に対する恐怖を格別に感じているわけではない。しかし今後死の恐怖に再度襲われることとなり、どのように変化していくのかが気になるのである。死は生の後に来るものではなく、生と死は表裏の関係にあっていつも同時に在るものだという。だからといって死を極度に恐れていても致し方ないようにも思えるのだが、人生最後の大仕事であることは確かであり、どこまで出来るかは別として死に対する心構えは準備しておくべきだろう。特に気になるのは、長い人生の終末に当ってそれまでお世話になった人々への感謝の気持ちをどのように伝えることが出来るのか、伝えるための機会を得ることが出来ればと思う。また自分の死の前に、自分の死より悲しいだろう愛する人々の死と出会うこともあろう、その時の格段に大きい悲しみに耐えるべく心の準備も求められていると思う。他にも心しておかねばならぬことが幾つかあるようだ。更に考えておかねばならぬことがある。それは死の前にやってくるかもしれぬ認知症のことである。それは心を失っていく人間の有様を見せるのだろうが、それは人生末期の静かな悲しみ、孤独感そして情けなさなどを深めそしてそのことさえ失っていくこととなるのだろうか。その時の心境の変化は如何なものなのか確かなことは分からぬが、最後まで感謝の気持ちだけは大切に持ち続けていかなければと思う。


 ところでこれまでに多くの人々の最期に立ち会ってきた。今はの際に「早く楽になりたい」「生きているのも楽でない」と言われたことを忘れてはいない。このことは、痛みや苦痛から解放されたいとの願いは大きいものの、死そのものへの恐怖を意味していたとは思えなかった。「多くの人々は安らかに亡くなっていく」と長く高齢者医療に携わってきた医師の言葉もあるし、また「木が次第に枯れていくように、あるいは朽木がいっきに倒れるように、極めてあっけなく安楽な死を遂げるものである」といっている医者もいる。どうも死に対する怖ろしさや関心は健康時にこそ強く意識されるものの、重い病を得るとか老衰のように心身の衰弱に伴なう過程では、痛みは別として死に対する恐怖の意識は希釈緩和されていくのではないのだろうか。そして自然死の今はの際には、特別な「臨終の心得」を求められるようなこともなく、天国のお花畑を見れるかどうかは別として心穏やかな終末を迎えることができる天与の摂理が準備されているのではないのだろうか。そうあってほしいと勝手に楽観的に考えてしまうのだが、今の私はこれが有得べき成行ではないかと信じているのである。




若き日の思い出 その一 先生への 面白話の催促 by 相原2010/04/07 21:39

                               平成224

  若き日の思い出 その一  先生への 面白話の催促

                               相 原 孝 志

                            

高校時代、教室の暖房としてストーブはあったものの、石炭などの立派な燃料はなく自分たちが山で集めてきた松笠が唯一のものだった。火力は弱く、教室内でもオーバーコート着用が許されていたのである。しかも当時は今と比べ寒い日が多く、雪道で自転車が使えぬ日が時々あったのを思い出す。そんな寒い日、授業開始前に黒板を雪で濡らしておくのである。ただこれは闇雲に行うのではなく、特定の先生のときだけの話である。先生の中には偶に予定の教科ではなく、生徒たちの興味のある話をしてくれる先生がいたものである。その先生の授業がやってくると、面白い話をしてもらうべく担当教科の授業が出来ないような悪巧みをして先生の登壇を待つのである。その一つが黒板の雪拭きなのであった。先生にはストーブの燃えが悪く煙で黒板が濡れてしまったのです、ついては今日は先日の面白い話の続きを聞かせてほしいのですと口達者な代表が先生にお願いするのです。ではそうするかと先生が言われればしめたもの、居眠りする不埒者など一人もおりません、身を乗り出して聞き入ってしまうのです。何かその面白い話の方が私たちにとって意義多かったように思われたものです。

産経新聞 乾政治部長 「政局を占う どうする民主党政権」 by 相原2010/03/05 21:37

平成 2233日 産経新聞 乾政治部長から標記について話を聞いた。

その概略メモをお送りしてみますが、皆さん方、この手の話に興味がおありでしょうか。興味ありということであれば、今後も機会あればお送りします。

なお、内容については、小生の聞き違い、解釈違いなどがあろうかと思いますが、その時はご容赦いただきたい。


■ 小沢一郎氏のこと

5月 連休の頃幹事長を辞める可能性がある。

そして小沢氏の核があっての鳩山氏だから、小沢氏が降りることとなれば鳩山内閣もなくなる可能性がある。

・参院選のためには、小沢氏と鳩山氏が辞めることは選挙対策にはなるだろう。

・小沢氏は、ロッキード事件やリクルート事件で企業献金がだんだん難しくなり、その対策として税金による政党助成金を考え出した。これは凄い発想だった。そして今、小沢氏の力()はこの政党助成金なのである。小沢氏は、幾つかの政党を渡り歩いたが、その政党が解散する時その代表で、政党助成金の残金を溜め込んだのだ。その金は、日本の銀行ではなくタンス預金かスイスにあるらしく、何十億となっているらしいという。日本の銀行にないのは、以前の事件時徹底した預金調査がなされたことで日本の銀行を信用していないことによるといわれている。

・小沢氏の子分は、山岡、細野、輿石、原口氏らで幹事長後継適任者がいない。

・この方は、選挙しか考えぬ私欲の塊のような人で、自分なりの国家観を持たぬ人という様に見える。

・済州島行きが多いのは、ギュンブルが好きなのだ。


■ 参院選について

・民主党絶対過半数はないだろうが、選挙後必ず公明党が与党入りをするだろう。従って民主党政権は継続し政界再編はないだろう。公明党との話は既に始まっているらしい。

・社民党は、5月の普天間基地問題決着で閣外へ去るだろう。

・候補者は小沢氏との関係から、松竹梅にランク付けされている。松には億単位、竹には1000万円程度の軍資金が配られるらしい。

・北教組裏金による1600万円は、どこでも同じようなことをやっているのだが、北教組委員長死亡によって明るみに出るようになったこと、小林議員が小沢氏指定の候補で組織内候補でなかったことなどによる情報リークによるもの。

■ 普天間問題

・キャンプシュワブ陸上案で決着となろう。陸上案は自民党時代からあった話なのだが、工事業者の儲けが少なく海上としたもの。陸上案はアセスも必要ない。ここで決まらなければ、鳩山政権は倒れる。


■ 外国人参政権

・参院選前には出さぬだろうが、選挙後は外国人参政権に賛成の公明党と提案することとなろう。

・中国人にも参政権が渡るとすれば、母国で持たぬ選挙権を日本で持つこととなり互恵関係上おかしな話となる。


■ 第三極

・みんなの党

纏まりなく、「みんな」でなく「一人一人」の党だ。人気があるのは中味が不明であることによる。

・よい国新党

松下政経塾の保守系出身者によるものだが、大阪の橋下知事が距離を置いたことで迫力低下している。

・枡添新党

難しいだろう。∵金がない。今時金を出してくれる応援者おらず、政党助成金のためには昨年中の結党が必要だった。

・鳩山邦夫新党

母親からの支援が貰えず、難しい。


■ 自民党再興

・昨年8月の衆院選で、119議席と中途半端となり古株議員が残ったことで、党刷新が難しくなった。参院選も惨敗しないだろうから、そのことが返って再生シナリオを描きにくくするだろう。


■ 相原意見と質問

・次回参院選では民主に過半数を取らせず、政界再編を期待することがこれまでより良い政治を期待できるのではないかと思うのだが、公明党との共闘ありというのは残念なこと。

・今普天間基地問題がいわれているが、戦後米国のいいなりの在日米軍基地問題は、そろそろ基地減少の方向に向かうべきではないかと思うのだが、そんな動きはないのか。



古希人の独り語りⅠ 桜花のこと 二題 by 相原2010/03/01 17:10

古希人の独り語りⅠ

                                  桜花のこと 二題                                                                                                                                      相原 孝志

その1  花見酒

「酒がなくてなんの桜かな、花見に酒はつきもの」と、兄貴分と舎弟分とで向島の花見に酒を売って一儲けしようと目論んだ良く知られた落語の噺だが、手持ちの五銭のやりとりで商売用の樽酒を飲み干してしまう実効実利を伴わない商売の話である。この噺に準え、著者 笠 信太郎氏は、高度成長期の日本経済を危惧した「花見酒の経済」を20年ほど前に著した。当時の土地バブルが背景にあるのだが、平成の今になって彼の言う「日本独自の経済」が確立されたといえるだろうか。かなりの犠牲と引換えに経済大国とはなったものの、自立精神を持たぬ国家となって、米国の金融バブルといずれ予感される中国バブルとに振り回されていくのではないのかと思ってしまう。そして昨今の政治は「花見酒の政治」なのかと問いたい気持ちだ。



その2  さいた さいた さくらが さいた

「さいた さいた さくらが さいた」 これは国民学校一年生の国語教科書第一頁に書かれていたものと思うのだが、どんな頁だったのか記憶は定かでない。山の神が野に降りてくる頃、厳しい冬に耐えてきた桜木は、そのご褒美に桜花爛漫を頂くのかもしれないと今では思えるのだが、ホヤホヤの一年生が「さいた さいた さくらが さいた」をどんな気持ちで読んだのか今では知る由もない。そして「さいた さいた……」を読んだ時から、志学、而立、不惑、知命、耳順、還暦、古希と幾度となく人生の節目を経て、今ここに至った長い人生を振返らざるを得ない気持ちになってしまう。しかもそれぞれの節目をどれほどまでに全うできたのかと思ってしまう。人生の最後の仕上げのため残された時間は十分ではないが、諦めず自助あるのみと思うこの頃である。